夕焼けの色 頬にください
さくらほ

夕焼けの色 頬に下さい



過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君

絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく

巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃになりたい全て

熱い君に綺麗に溶けて甘くなる日向色したお砂糖一つ

鼻先を耳元につけ「また明日」夕焼けの色頬にください




Many thanks


流れてく車窓に触れる雪の線辿る指先浮き上がる熱

前髪の雪をふるふる振るう君 子犬の仕草子犬の瞳

ペディキュアはたった一人の人のため淡い色した春の花びら

若々し生命の匂い立つ胸にほんのりと朱広がってゆく

やはらかな時間も頬も明日からは過去のものになるという今日

破けてる心を繕うものは針 傷みは痛みで治すしかない

口をつく言葉は鎧を着てるのに詠う言葉は裸の心

さよならの後にも道が続いてる君なしでも歩いてゆける

燃え残る魂が空駆けぬよう君よ後ろを振り向くなかれ

空は青どこかで君が生きているそれだけだけどそれが何より



短歌 夕焼けの色 頬にください Copyright さくらほ 2008-02-22 21:31:17
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君の歌