雨一番
こゆり
静かに
長く連なる
落下して
地面の
ずっと奥深く
張り巡らされた手から
温かく
吸い込まれ
生命の源となる
それは
凍りついた世界を融かし
別れを告げ
訪れを呼ぶ
それは
再び訪れる世界への色づけ
街を
モノトーンから
パステルへ
人を
みずみずしい
肌色へ
季節は
世界に吸い寄せられるよう
色に吸い寄せられるよう
まだ薄ら青い空と
ひんやりする空気を
連れて
やってくる
自由詩
雨一番
Copyright
こゆり
2008-02-21 15:12:17
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