白い施設
高島津諦

しらしらと騒ぎつづける常夜灯。白ちゃけた腕と、シーツと、骨と。




言葉なく羊の群か葬列か 食堂へ並ぶ人々の背中




膏薬を塗りたくっても痛いまま白いカルテと暦を散らす




うずくまりかえり見ゆれば天睨むかつての我に恋焦がれたり




死ぬなという貴方の声が真剣で 死んでもいいほど満ち足りました


短歌 白い施設 Copyright 高島津諦 2008-02-18 08:04:44
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