双子
湖月

美しい双子を前にしてわたしは歌う

二人ともそれぞれ美しいのだが
左の少女の手はとくに美しい


わたしは右の少女の手を取り
左の少女の手を美しいと思うのだが

左の少女の手を取ると
どうしても右の少女を思い出す

これはどうやら
どちらが欠けてもいけないということではないか





自由詩 双子 Copyright 湖月 2008-02-10 23:15:54
notebook Home