はねゆき
こゆり

もう降ることはない、と思っていた
はねゆきは
やわらかに降り
わたしの熱でとける

一面の白は
すべてを覆いつくし
またすぐに
熱でとける

鋭い氷の尖端がわたしを刺す

いっそこのまま凍ってしまえば

ここにはいないあなたにも
やわらかな
はねゆきを


自由詩 はねゆき Copyright こゆり 2008-02-04 21:52:23
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