山崎 風雅

 繊細な冬よ
 通り過ぎる季節よ
 今なお届かぬ想い
 遠ざかって行く夢
 それでも 諦めないのは
 春の訪れを知っているからなのだろう

 無知ゆえの絶望
 何度も口にした言葉
 何もかもが呑込まれていくような
 無気味な雲行き
 止まらない列車
 どこに向かおうとしているのか

 お構いなく毎朝放り込まれる新聞
 そして おしゃべりなアナウンサー
 いつだって脇役だった
 いつだって笑われてた

 薬指の約束 
 遠い日に誓った約束
 傷にまみれた約束

 迷い迷って未来は今
 
 いつの日か
 この胸に星を




自由詩Copyright 山崎 風雅 2008-01-31 18:38:57
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