変身
ヨルノテガム






そびえる山の向こうの山模様

鳥、または忘れられた鳥

珠玉、飽きられたそれ


怪人たちの忙しい、何も起こらない毎日過ぎ過ぎる 怪奇の
背中まわり込むまでの歩行と穴底へと。

深海、魚潜り込む
別人へと別魚へと
想い消え失くなりて

巨人へと巨魚へと
思い来る漆黒へと変形へと

うすきみの森の亡霊やらロボットやら
巨大化したもうふたりの悪魔やら 美しいのは
それを思い出せないの、やら
想い浮かばないの、やら

午後から始まる紙切れの戦いやら
何もない所の住人となりて

簡単な考察と断片の集積が「私」の景色と視点を
新しく鈍らせる


動かさない身体の向こうの
身体模様

私、または他の誰でも。











自由詩 変身 Copyright ヨルノテガム 2008-01-31 14:39:05
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