創書日和「靴」
イズミナツキ


見据える力などないから
靴底には昨日を詰めて歩き出した
心を閉ざしたくなる要素は山ほどあるし
どれもこれも涙腺を刺激するけど
歩き続ければすり減るかな
そうやって
無理することなく
したを向いて心をこぼした
乗り越える力などないから
靴底には涙を溜めて歩き出した
どこへでもゆける気がした



自由詩 創書日和「靴」 Copyright イズミナツキ 2008-01-30 22:15:05縦
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