軽い身体
たもつ

 
話す声が小さくなっていく、朝
きみは一冊の
ノートになった

軽くなった身体をめくって
話の続きを書く
これからは大切なことも
大切、とは少し違うことも
こうしなければきみに届かない

黒子の位置も
小さいころ深く切った指の傷も
探さなくてもわかってるのに
当たり障りのない言葉だけが
きれいに並んでく

あなたはいつもそうやって逃げる、と
ぼくは自分で書くしかなかった
 


自由詩 軽い身体 Copyright たもつ 2008-01-28 11:13:17
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