一線越える
町田アキラ

ほしいのは鋭く研いだ剣よりも手製のやじりで衝くようなキス


唇をあわせたままで手を握り締めても離れてしまう気がする


このキスがオープニングになればいい どうやったってエンディングだから


王様に褒美をもらうような気で友達の君と一線越える


メープルシロップかけたバニラアイスみたいな君の声とイキ顔


なんでいま君と風呂なんか入っちゃっていつも通りに話してんだろ


ときどきの餌があるなら飼われてもいい気がしてる 馬鹿だなと思う


短歌 一線越える Copyright 町田アキラ 2008-01-26 04:07:48
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