fugly
maynard

家畜が叫ぶ
俺の頭は迷路に迷い込んだ
自ら浪費しすり減らした魂に今更気付く
彼は傲慢も良い事に
自分が求めた物の真意について知っていると言う
そして負った古傷を撫でながら
何かイカした事を言うタイミングだと思う

目は瞑っていろ
耳は塞いでいろ
隷属の低俗に自由な思想は悪魔だ
お前の魂を奪って行くに過ぎない

彼は服従から得るものに執着している
でも彼は自分は個性を持っていると信じている
彼はからくりの歯車を円滑に回す油に過ぎない
しかし彼は喜んで歯車の間に身を埋める

盲目たちは安定に恵まれている
聾唖たちは安息を与えられる

俺はいったい何処のどいつなのか知らない
先人達の意思と言葉の名残
俺はこの終わり無き自由と言う迷路で彷徨い
行き止まりで朽ち果てた屍


自由詩 fugly Copyright maynard 2008-01-18 01:18:29
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