くつ
アンテ

くつがどうしてもうまくはけなかったので
あきらめてはだしでいえをでた
いしころとかがらすのはへんが
あちこちにころがっているので
あしをいっぱいけがして
がっこうについたときにはもうおひるまえだった
せんせいはくちびるをとがらせて
はやくうわぐつをはきなさいっていった
どれだけがんばっても
やっぱりうまくはけなくて
せんせいはみんなのうわぐつをはかせようとしたけれど
ちがつくからいやだって
だれもかしてくれなかった
おひるごはんのちゃいむがなって
わたしはきゅうしょくとうばんなので
あしをひきずってきゅうしょくしつへいった
いちばんおそかったので
ぎゅうにゅうしかのこっていなくて
おもいいれものをいっしょうけんめいはこんだ
もうすこしできょうしつだったのに
あしがいたくてがまんできなくて
いれものごとひっくりかえってしまった
ちのついたぎゅうなんていやだと
みんなさわいで
わたしにぎゅうにゅうぱっくをぶつけた
きょうはいいからもうかえりなさいと
ほんとにめいわくそうにせんせいがいった
いしころとかがらすのはへんが
あちこちにころがっているので
あしのけががますますひどくなって
いえについたときにはもうそとはまっくらだった
いったいどこへいっていたの
おかあさんがおこって
わたしをさんかいぶった
おふろにはいると
あしのうらがすごくしみて
なみだがぽろぽろこぼれた
おゆがあかくなった




自由詩 くつ Copyright アンテ 2004-06-20 23:40:52
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