元日に思ったこと
吉田ぐんじょう
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった
鳥たちはかちかちに凍り付いて
もう微動だにしない
これで今年の暮れまでは
青空が無くなってしまうことはないだろう
少し安心した
そこいら中に
人の気配が満ち満ちていた
振り返っても誰もいなかったけれど
確かに
あたらしくうまれたものたちの気配が
濃厚に漂っていた
深呼吸すると
お雑煮のにおいがする
自由詩
元日に思ったこと
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吉田ぐんじょう
2008-01-05 03:42:10
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