処女雪
アオゾラ誤爆

やっとのことでぬくもった指が
水にふれた
気がした


また凍るのか


雪の味をいつまでも
いつまでも憶えていて
そういえばそれはひどく愛しかった

はるか上空から
落ちてくる点々のひかりが
まばゆく壊れて
肩にしずみ
きえる

誰がつけたのか足跡に
果てまでみちびかれるような気分で
あるく

ありあまる白さに
圧迫されながら倒れたら
ずっと深くまで埋もれてゆく
しんしんと つのる

無音を聞いて







自由詩 処女雪 Copyright アオゾラ誤爆 2008-01-03 21:59:56
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