即興——水たまりの春
悠詩

水たまりから削り出した初春に
溺れることなく
干からびることなく
倦怠感の体育座り


水底に届かない手
澱にすべる指


雨だれのみそぎ
わだちを掬おうとする手は
道を温めはじめたばかり



自由詩 即興——水たまりの春 Copyright 悠詩 2008-01-02 00:44:48
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