あいだ
エチカ


灰となって春が舞い
けだるい光が夏を照らし
深いお辞儀のような秋が来て
桜のように冬が去る

あなたはいつも変わらずに
そこにある全てを慈しみ
琴のしらべに手を差し伸べて
私と杯を交わすのです

ロウソクの灯火のようにひっそりと
つたない心の貧しさを
そぅっと吹き消し携えて
私はまた、春を待つでしょう
やがて来る喜びを
一年をかけて知るのです

かくて季節は巡り来て
108つの煩悩を
刻む私と月と影
冬の寒さを煙草でかき消す
えもいわれぬ闇の間です





自由詩 あいだ Copyright エチカ 2007-12-30 14:27:49
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