MIDNIGHT BANKROBBER(S)
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神に祈る価値はあるのかと
少女に尋ねたら
当然のように頷いて微笑んで
其の瞳がいやに澄んでいるのが気に入らなかったから
ピストルを取り出して
引き金の部分を舐めさせたんだ
火薬の匂いがしたのは
三日月が落ちてきてからだった
あの娘の浪漫は何処にあるの
何処にあるの
何処にあるの
探しても見当たらないらしい
何処にも無いの?
浴室の窓を夜に繋げて
声を出してる
他人を信じる価値を問えば
少女は心臓を賭けて
素晴らしいことだと笑うのか
掌を合わせて瞼を閉じて祈る姿を特別に疎ましく思って
ピストルでステンドグラスを割ってやったんだ
太陽が落ちてきたんだ
あの娘の浪漫は何処にいった
何処にいった
何処にいった
あの娘に次の朝は
来ないのか、否、か
あの娘の歌声が途絶えた理由は何処にも無いよな