スノードーム
たもつ

乾電池が足りない
と昨夜寝言を言ったあなたは
夢の中で久しぶりに
何を作っていたのだろう

今日は朝から雪が降ってる
あなたの故郷のように
たくさんではないけれど

もう誰も
あなたを必要としていない
ただあなたを見守る人たちがいて
本当は見守られているのだ、と
知っている人たちがいるだけ

手を休めて
雪のふくらんでいるところを眺めている
そんな何気ないしぐさまでも
最近は似てきたと自分でも思う


自由詩 スノードーム Copyright たもつ 2007-12-10 20:13:30
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