片眼(ODD EYE)
しろう

散りはらう街路樹のもとに傘はない
銀杏の枯葉をしとど踏みしめながら
右の黄金瞳が枝葉と灰色の彼岸を見透く
代名詞を求めない陽光に臨めたとしたなら
ひとつの名前できみを翡翠と数えただろう

ひりり、濃紺の水溜まりをすくう手のひらの感触

あるいはすくえない






自由詩 片眼(ODD EYE) Copyright しろう 2007-12-08 19:29:24
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七行詩