西高東低の冬
ブライアン

飯田橋の歩道橋を歩いていた。
風が乾いている。透き通るように冷たかった。

車の音や、人の声が雑多な音となって歩道橋を揺らした。
青い空が遠くまで続いていた。

冬は晴れているのか、と思う。

冬は雪ではなくなって、青空になった。

つながりを拒むようなビルの中で、
今東北では大雪が降っている、という朝のニュースの残像が鳴る。


自由詩 西高東低の冬 Copyright ブライアン 2007-12-01 13:58:25
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