或る晩の出来事
塔野夏子
アトリエが笑っている
色彩は幾重にも脱皮してゆく
輪郭は幾たびも辷り去ってゆく
窓を開ける
と
浮遊している
さまざまな色や形の椅子たちが
月に照らされ
遠く近く
自由詩
或る晩の出来事
Copyright
塔野夏子
2007-12-01 10:49:32