日々の劇場 
服部 剛

昔より少しやわらかい指で 
通勤バスの「降車ボタン」を 
押すようになった 

力むでもなく 
緩むでもなく 
ほどよい緊張で 
ともにすごす
誰かとの間にたゆたう 
絆の糸を結べるように 

笑いと涙を織り交ぜた 
少ししょっぱくて 
なんの変哲もない 
今日という日の
舞台の上で 





自由詩 日々の劇場  Copyright 服部 剛 2007-11-23 19:42:56
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