イマージュ
LEO

黄昏は
銀杏をゆらし
金色、降りそそぐ
風の、葉の
寄せては返し
伸びた影にも戯れて
落ち葉の色を並べて遊ぶ
孤独を愛しいと思うとき

胸の内を
やさしく撫ぜた時の手は
流れのままに往き過ぎ
指先の凍えに現在いまを知る
振り返り見れば
背中に夜はすぐそこ
風の、耳にさざめいて
きみが恋しいと思うとき

背中を押され
踏み出す足は
右か、左か、
昨日か、明日か、
願わくばきみのもと

つっ、
と伸ばした指先に
始まりのあお
降りてくる
足の先まで
降りてくる

ひとり影を残して
 
 


自由詩 イマージュ Copyright LEO 2007-11-22 20:59:35
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