深森徘徊夜行
智哉

深く暗い森の中を歩く私
間もなく目的の祖母宅があるはずです
道中、狼に声をかけられ
付き合い半分乗り気半分で遊んできました
お母さんにはばれていないはずです

祖母宅に着くと、いるはずの祖母がいません
いたのはキコリと愛人の若い女
祖母のベッドで絡まっていました
仕方なく3人で交わることにしました
ああ、そうさ、結局やっちゃったさ

森を彷徨っていると一筋の光
これを捜し求めていたのだと納得し
追い掛けはじめた
掴んだと思ったら勘違いの連続その現実を
あきらめる日が出口なのか入り口なのかまだ道中なのか

優しい祖母の姿はまだ見当たらない


自由詩 深森徘徊夜行 Copyright 智哉 2007-11-22 12:06:36
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