星空を見上げるものたちへ その2
beebee




寂しい想いや苦しい想いをもって独り
星空を見上げる者たちへ伝えよう。
東京の町は星が見えないと言うが
でも星が見えないのは地上が明るいからだと。

周りの電気を消して静かに
夜空を見上げよう。
きっとそこには星があるはず。
星の光は何万光年も時間を経て、
いま地球に届いている。
そんな時間の流れを経て届く光には
静かな優しさがあるのだ。

時間が流れて想いも流れて、
人間の営みを遙かに越える光の想い。
またそれは遠い未来に繋がる光でもあるのだと。
遠く何百万光年も離れた別の地球の
同じような寂しいぼくや君がきっと見上げている。
この地球の光は届くのだろうか?

太陽とその惑星を遠く観察している別の地球の君やぼくに
この想いを伝えよう。
ぼくたちはいま苦しくてどうしようもない想いに
どうしていいのか分らないのだが、
いま同じ時間にもしくは遠い時間の果てに届く時間に、
共有する想いがあることを。
それは繋がっていることを。

静かなぼくたちの想いは遠いぼくや君たちに繋がっていることを、
あの星空の光は教えてくれているのだと。
だから、やっぱりまた言います。
コーヒー飲みます?
タバコは吸いませんから、
DVD見ます?
一緒に話しましょう。
この星の空の下で。
 


自由詩 星空を見上げるものたちへ その2 Copyright beebee 2007-11-21 00:09:12
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君に伝えたいこと