五つ目の季節
なつぎ

空はいつからか
うそをつくことを忘れたようだ






また 冬に近づいた







寄せ集めた言葉で
とりあえず冬を迎える準備をした








なあ いつか季節をひとつ増やそう

そうすればきっと
言葉も増えるだろう










いつかおれは旅に出るだろう
五つ目の季節を探しに

帰ったときは
まっさきにおまえに
誰も知らない言葉で
おれは愛をささやくだろう


そういった
太陽が昇るような
海が煌くような
そんな
人が未来へ向かう力で


いつかおまえを迎えに行くから




自由詩 五つ目の季節 Copyright なつぎ 2007-11-10 01:02:46
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