光跡(五)
信天翁

     一日まるまる泣き腫らしていた
空が 今日は朝からルンルンの上機嫌です

            季節のながれは 
     ひそかに映しだすのでしょうか
        そのひとのシルエットは
      呼気を吐き出して縮みはじめ
         あのひとのシャドーは
   吸気をはらんで伸びはじめるのです

       野鳥のキーンと冴えわたる
         さえずりに頷いている
      モノトナスなプロムナードは
    どことなく鏡の汀にそっくりです


自由詩 光跡(五) Copyright 信天翁 2007-10-31 22:23:03
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