風見鶏

あの日ぼくらは堤防で枯れてく月を眺めていた
泉の先には透き通る風がいつでも吹いていて
雨に汚れて乾いた髪を血溜まりの中で潤した

砂漠のピエロが泣いていた空には小鳥が飛んでいた
降りしきる雨は日溜まりに小さな花を咲かせて消えた


自由詩Copyright 風見鶏 2007-10-27 19:36:54
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