君離れ
蒼穹

窓から忍び込んだ風 僕の生まれた季節を運ぶ
少し風邪気味だって言えば 心配してくれるかな

愛って凶器と 孤独って盾
矛盾を生むことは 必然だったのかな
最後の最後まで その優しさに 甘えていた

「ごめんね」 そんな言葉しか浮かんでこなくて
互いに繰り返していた どうすればいいかわからずに
頬を伝うものは 僕に 何を語ったのだろう

端から潜んでいた溝 誰の育てた罪深さだよ
少し寝不足だって言えば 心配してくれるかな

半端な愛しさは 迷いをつくる
決別を生むことは 必然だったのかな
最後の最後まで その優しさが 許せなくて

「ごめんね」 そんな言葉しか浮かんでこなくて
互いに繰り返していた 全てが終わったその果てに
頬を伝うものは 僕に 何を語ったのだろう

僕は 何を 待っているんだろう

僕は 何を 待っていたんだろう


自由詩 君離れ Copyright 蒼穹 2007-10-24 20:28:30
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