置いてきた事実は過去の中
sekka

罪を犯した私が
どこへ逃げようとも
誰の許しも乞うことはできない

たとえ誰かが許してくれたとしても
何も変わらない
置いてきた事実は
過去の中

あなたでさえ
私を許してくれるはずはないけれども
あなたはまるで教会のよう
神にはなれなくても
飛び込んだ私を抱きしめてくれる

ときどき刑務所のように思えることもあるけれど
私はいつでもその腕の中から逃げられる

だけど あなたを捨てて
どこへ逃げようとも
何も変わらない
置いてきた事実は
過去の中


自由詩 置いてきた事実は過去の中 Copyright sekka 2007-10-24 19:49:13
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