とおいcradle
いすず

赤ちゃんになった気分で
ベッドの上で眠っていた

あやす声や 子守唄を聞いて
がらがらをまわして わらっていたの

あなたはお父さんになって
そばで見詰めていた
きゃっきゃっとわらったら
その手をにぎりかえして
目覚めてしまったの

もしかしたらあなたからのおはようのキスだったのかな
なつかしいぬくもり

とおいcradle
ゆりかごを思い起こさせるような
なつかしい 気分に浸ってた

あのころは帰らなくても
ここに立っている わたしはいる

だいぶ成長したよ
前向きにもなった
そばにいるだれかを 想うこともできるの

こころのつながりは つたないものだけれど
だいじな絆

誰かを思うことでつよくなれるといつかいったね
あなたは
今のわたしの気持ちを分かってくれているのかな

記憶の中では いつもあなたはわらっているけれど

さざめく木漏れ日のなか 
まだ 二人で
寄り添っていた あの日のように

とおいcradle



自由詩 とおいcradle Copyright いすず 2007-10-24 19:38:02
notebook Home 戻る