空き缶
高木 しおへー

空き缶


空き缶が
中身を吸われて 捨てられて

カンケリしてる
子供と遊んでもらってる

嬉しそうに 空き缶は
カランカラと 笑ってる

僕の中に入ってた物は
あの人の 
喉をうるわす事ができて

ジュースの無い 
僕は たくさん夢をつめ込む
ありったけの夢を つめ込んだものさ

子供達が遊んで開けた
横穴から もれてゆく
あふれる夢も 雨にサラワレもれてく

夢は
誰も詰められない
夢は
誰にもあげれない

缶の裏から沸いてくる
涙は 
生きる為の枯れない泉

大切なのだけ
もって歩いてく

大切なのだけ
見失なってたまるか

大切なのだけ
僕は守る

朝起きて
歩いてると錆びた
そんな空き缶と ふと出会った


自由詩  空き缶 Copyright 高木 しおへー 2007-10-16 10:16:06
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