月の海は凍るのか
プル式
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず
人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂
薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく
移り往く 山のもみじの日常に 取り残された 静かなせせらぎ
恋に浮く 月の雫で出来た舟 まつ毛の風に 流れ行く先
離れ行く 彼岸の波に立つ君を 忘れ得ぬなら いっそ溺れて
短歌
月の海は凍るのか
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プル式
2007-10-10 22:57:29
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