最期まで
哀詩
汗ばんだ背中をなでてみたら、
あなたの目の中のあたしが鳴いた。
(それは寒い冬のような気さえしたけど)
あなたのレディー・ゴディバになろうとしたら
きっと君には似合わないといって
1.5リッターの水をプレゼントされる始末だ。
(ではあなたにとってのあたしは何なのか。)
黒砂糖の絡んだピーナッツは所詮
オリジナルからの迫害をうければそれで妥当
炭酸を目の当たりにすれば
(些細なことだと気付けるんじゃないですか)
そして
あたしはあなたの声が何Hzで構成されてるか当てることができるそれは
(学歴というよりはあなたへのあたしの愛の重み)
溜息ひとつで終わらせないで、
もっともっとこちらを見ていて なんて
(女々しいのは似合わないの、あたしはレディー)
呼吸ひとつをキスに変えてほしい
あなたの二酸化炭素、酸素、窒素、その他すべて
あたしが吐き出さないでいられたら良い。
(つまるところ呼吸の内吐き出すという行為をしなければ良い)
最期はの一息はそうして終えたら良いわ。
(八十歳になった最期の一時にキスのおねだりをしているの。)
でもきっといつかあたしの息だって白くなって、
あなたを忘れる季節がきて
あなたには彼女のできる時分が訪れるのよ。
そんな時あたしは
(もう二度と会いたくない)
と格好良く振り向かずに去れる、そんな女で在れば良い。