秋の足音
宮市菜央

真夜中に未だ帰り来ぬ君がため
 敷きし布団の寒さ寂しき


桃色に未だ遥けき桜木の
 したたる緑を君と歩まん


夜の湖に照りぬ灯りの瞬きと
 あなたの瞳の星の輝き


夏過ぎし結婚指輪の傷を見て
 日々の家事の年輪と見ゆ


短歌 秋の足音 Copyright 宮市菜央 2007-10-03 01:15:47
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