残暑
たもつ

 
暑さがまだ
襟元にも残ってる
汗との少し
間違いがあって
葉をかきながら
歩くあなたの足元
側溝の蓋が
少女の口のように
開いて
ふとある日から
そのままの感じがする
ひき肉を買って帰る
その背中に
およそ八分前に放たれた
太陽の光は差し
キッチンに立てば
痛みよりも容易に
あなたはいつも
ハンバーグを作るのだった
 


自由詩 残暑 Copyright たもつ 2007-09-28 09:56:58
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