その時まで
小川 葉

植物の哲学が
首を傾げる午後
古い印が刻まれた
かつての貝殻を
家にして暮らす
国のひとたちが
二通りあった
終わりに海の底で
少しずれながら
響いている
静かな鐘の音を
平行線の先で
永遠に待つ
その時まで


自由詩 その時まで Copyright 小川 葉 2007-09-27 01:04:43
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