61P 「短歌2」より
むさこ


確かなる音して机上にベコニヤの
花ガラ落つる物読むときに

賀茂川の段差の水も春めきて
吾が影長く 流れに写す

草伸びて 足にまとえる散歩路に
踏み行く処 つつじ咲きつぐ

雨ぐもる川辺に干草匂ふなり
白詰草は いま花盛り

梅雨空の比叡の峰に雲低く
梔子匂ふ川風吹きて


短歌 61P 「短歌2」より Copyright むさこ 2007-09-23 18:41:00
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