夕焼け
みちる
青色と緋色の境界
急ぐ足
丘を駆けて
このまま翔んでゆきたいと
神様という やさしい人が
与えてくれた やさしい時間
わたしは悟る
誰しもが赦されるため
生まれてきたと
夕飯の仕度をする鍋の歌や
何へとも知らず吠える犬の声や
隣で 転げるように走るあなたの息遣いを
どこまでも連れて
あのころ僕らは
夢を見ていました
青色と緋色の狭間に消えゆく
祈りのような夢を、
自由詩
夕焼け
Copyright
みちる
2007-09-22 22:24:28