アポロラビット
秋也

あいつ赤い目腫らしてあそこで待っている
うさぎが月でマルボロくわえて
腹だして
欠伸して
待っている
僕はロケット乗り込み
ギリギリぶっ飛ばして
月へ急ぐ
サンクスのビニール袋に人参適当に詰め込んで
「お待たせ。」
「よう、遅いじゃん。何、それぺヤング?」
「ここお湯ねえしさ。普通に人参だよ。」
「まじか。野菜嫌いなんだよな俺。」
消したはずの煙草が煙をゆるく宇宙に上げ
遠くで
地球が青く光る
うさぎが寝むそうに目を擦り
少し照れて笑った
それは久しぶりの事


自由詩 アポロラビット Copyright 秋也 2007-09-21 02:03:58
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