輪樏(わかんじき)
あおば

              070918


輪樏を着けて
斜面を歩いてゆく
昨夜
降り積もった雪は
ふわふわで
少し潜るけど
怖いことはない

ワカンジキなら
どこまでもゆける

朝の方角を見つめ
遠くの斜面を
ジクザクに登ってゆく
人影
ワカンジキを携え
リュックを背負い
登り切って
見えなくなった



自由詩 輪樏(わかんじき) Copyright あおば 2007-09-18 16:54:57
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