藍色のなかだった
吉岡ペペロ
精神だってそうなんだから
いのちも病にかかる
見えないものだって
病にかかるに決まっている
立川駅南側の商店街が
藍色のなかだった
硬質の光を放っている
独身のころを思い出す
きのうの朝だった
そのころの友の訃報は
精神だってそうなんだから
いのちも病にかかる
見えないものだって
病にかかるに決まっている
自由詩
藍色のなかだった
Copyright
吉岡ペペロ
2007-09-18 00:06:27