美しかった国
小川 葉

美しい国が
海岸線を漂う
せつない季節があった
溢れ出す
何度も調整された成分が
朝日でも夕日でもない
光にただ照らされ
そのたびに
つないだ手を
何度も握りしめた


自由詩 美しかった国 Copyright 小川 葉 2007-09-15 00:00:28
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