せつなに謳う
みちる

わたしは
とらえたものを
ひとつ ひとつ
千切って 割いて

溜め息の風に
流します


永遠は
はかないもので
だけれども
信じずにはいられない


だからわたしは
こゆびの見た夢に
ひとつ ひとつ
キスをして 破って

なみだの海に
流します

この世の果てに
しあわせ、があると
あやうい嘘を
見破れないままに


わたしは
哀しいいきものでした


自由詩 せつなに謳う Copyright みちる 2007-09-12 19:53:15
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