星空のさざなみ
まどろむ海月





空を
ただよい
流されていく
やわらかな白を
ばら色に染めながら
闇に墜ちていった日

あなたは秋の夜になった




 星座があなたの中をさまよい
 演ずるオペラはかなわぬ恋
 神話のように古いはずが
 流れる血はあまりに新しい



 西にはアルタイル
 東にアルデバランとペテルギウス
 カシオペアとアンドロメダも
 あんなにはっきりと見える





私の死体は
軒先にぶら下がったままだけど
無力な蜻蛉は風に落ち
なにやらふにゃふにゃしたものになって
あなたを映す大海原を浮遊しています


あぁ 満天の星
あなたの星空の中空に
浮かんでいる




骨もなく半透明に
落着した私ですが
あなたの中で
透きとおっていくようで
とても幸せです





そらに
さざなみが…





( イ マ  ホ ホ エ ミ マ シ タ ? )

















自由詩 星空のさざなみ Copyright まどろむ海月 2007-09-10 21:49:14
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