この詩を読んだ人は7日後に必ず
あおば

   

東上線で日光に行く

電車の窓からは
黄金色の稲穂が見える
今年は田圃ごと
コンバインで盗み取る
米泥棒がやって来て
夜もおちおち寝られない
そんなニュースを思い出す

殿様バッタではあるまいし
田圃の中で跳梁跋扈するなんて
笑い話のように思う人は
今年の新米を食べるのは
遠慮して下さい
と言いたいところですが
都会で
新米を食べることが出来るのは
イナゴを除くと
盗んだ新米を隠し持っている
容疑者だけです






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過去作
初出「丑屋T子の北極ツアー」の
→【詩人さんに贈る 書けないお題20】








自由詩 この詩を読んだ人は7日後に必ず Copyright あおば 2007-09-08 03:48:24
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