蝉が7年地中に居る間
僕はその上を這うように生き延びて
美味しい場所を探しては
コソコソと移動を続けた

そんな僕にあなたは
「以前の君はそんなじゃなかった」と言って
これが今の僕だとは認めてくれない

羽を広げて
空を飛んで
でも僕は飛べないから
そのまま下に落ちて
べちゃべちゃになって
どっかの誰かが僕を片付ける
それが君の求める僕

蝉が2週間で儚くも死んでくのは
何故だろう?
僕が惰性の中生き延びたのは
何故だろうか?

夢を見よう
目的もなく生きる僕じゃなく
1つの目的を成すべく生きる
あの蝉になる
羽を広げて
空を飛んで
次に繋げて


自由詩Copyright  2007-09-01 02:53:42
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