時計と追いかけっこ
亜樹

チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い

夢を見て泣いて目覚めたあしたは遠く気づいてしまう母も老いると

竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く

炭酸水辛くて泣いたあの夏日私は大人になれたでしょうか

時過ぎて熟した柿は地に落ちるその実醜くし甘い残り香


短歌 時計と追いかけっこ Copyright 亜樹 2007-08-31 14:37:07
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