ひとりうた
見崎 光
手遅れ、と
浜辺に寄せる弱音
汽笛に消された潮騒を
どこかに探してみたりして
声をなくした鳥のよう
唄うも風は冷たくて
結局ひとりを持て余す
強がりだけで生きていけたら
貴方など望まない
求めても、求めても
波は砂浜に寄せては還る
自由詩
ひとりうた
Copyright
見崎 光
2007-08-28 22:33:34