晩夏のうしお
アハウ

夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし

透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる

木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風とともに
樹葉を肥らせて
重くなり落葉の準備をはじめて
静かな午後を眠る

晩夏の一日に
ふと 白い雲を見上げた


自由詩 晩夏のうしお Copyright アハウ 2007-08-28 08:48:07
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